養生法
2020.03.03
アーユルヴェーダで心地いい~冬の過ごし方 その4
日に日に朝日が差し込む時間が早まり、太陽の明るい光をじわじわと感じる暖かい気候になってきましたね。遅れてきた寒さの後だけに、心もワクワク楽しみな季節です。
しかし、暖かくなって来ると、ぼんやりして眠たくなったり、くしゃみや鼻づまり、ムズムズしたかゆみなど、春特有のお悩み症状が現れて、春を楽しめない方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらの性質は、アーユルヴェーダでは、カパという水や土のエネルギーが過剰になると現れると考えます。
寒い冬の季節は空気や大地も乾き、ヴァータ(風の)エネルギーが優勢ですが、真冬の気温が低くなるにつれて雪や雨が降ると、「冷えて・固まり・重たい」というカパのエネルギーが優勢になります。そのような環境で体力を維持するために、甘味があり油分がある重性の食事を食べています。その食べ物の重たい性質がさらに体の中のカパを増やします。
そして春の暖かさがやってくると、その陽気によって、冬に蓄積したカパが溶け出します。カパが過剰になっていると、通路を詰まらせて、ねっとり、重く詰まったような各症状となるのです。それらを軽くして流すことが、春の養生法なのです。さらさらに流してゆくには、「冷たさを温かく」、「固まりをさらさらに」、「重たさを快活へ」と変化させて整えてゆく必要があるのです。
アーユルヴェーダで体調を整えるとき、消化力を健康のバロメーターとしています。食べたものをきちんと消化して代謝する力があれば、余分なものを溜め込まずにすっきりしていられますよね。消化力を整えるには、まずはお腹が空いた分だけの食事をすることです。三食きちんと摂ることよりも、自分のその日の消化の具合をみて食事の量を決めるようにしましょう。穀物やお肉やお魚、油や乳製品はカパになりますので、お腹の重たいときは控えめにして、野菜中心の温かいスープや蒸し物などの温性・軽性な食べ物をいただきます。
また、カパを増やす食品はスパイスととても相性がよいので、お肉やお魚・乳製品をとりたい時は、身体を温める作用のあるスパイスを一緒に取り入れるようにすると、カパのバランスが整うだけでなく、味も美味しくなり幸福感が増します。スパイスの多くは体を温める作用がありますが、手軽に使えるものとしては、胡椒・マスタード・シナモン・クローブ・生姜です。一番簡単なのは胡椒です。黒胡椒粒をペッパーミルに入れて、食卓に常備しておけば、手軽に挽きたてをいただけますね。シナモンは保温ポットに5㎝くらいに割って入れて置き、お茶代わりにいただきます。クローブは癖があるので、お肉料理などに合いますが、ホットワインやチャイのように、濃いめのドリンクを作るときにシナモンと一緒に煮立たせて使うのも美味しいですよ。
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アーユルヴェーダで心地いい~冬の過ごし方 その4
日に日に朝日が差し込む時間が早まり、太陽の明るい光をじわじわと感じる暖かい気候になってきましたね。遅れてきた寒さの後だけに、心もワクワク楽しみな季節です。
しかし、暖かくなって来ると、ぼんやりして眠たくなったり、くしゃみや鼻づまり、ムズムズしたかゆみなど、春特有のお悩み症状が現れて、春を楽しめない方もいらっしゃるのではないでしょうか。これらの性質は、アーユルヴェーダでは、カパという水や土のエネルギーが過剰になると現れると考えます。
寒い冬の季節は空気や大地も乾き、ヴァータ(風の)エネルギーが優勢ですが、真冬の気温が低くなるにつれて雪や雨が降ると、「冷えて・固まり・重たい」というカパのエネルギーが優勢になります。そのような環境で体力を維持するために、甘味があり油分がある重性の食事を食べています。その食べ物の重たい性質がさらに体の中のカパを増やします。
そして春の暖かさがやってくると、その陽気によって、冬に蓄積したカパが溶け出します。カパが過剰になっていると、通路を詰まらせて、ねっとり、重く詰まったような各症状となるのです。それらを軽くして流すことが、春の養生法なのです。さらさらに流してゆくには、「冷たさを温かく」、「固まりをさらさらに」、「重たさを快活へ」と変化させて整えてゆく必要があるのです。
アーユルヴェーダで体調を整えるとき、消化力を健康のバロメーターとしています。食べたものをきちんと消化して代謝する力があれば、余分なものを溜め込まずにすっきりしていられますよね。消化力を整えるには、まずはお腹が空いた分だけの食事をすることです。三食きちんと摂ることよりも、自分のその日の消化の具合をみて食事の量を決めるようにしましょう。穀物やお肉やお魚、油や乳製品はカパになりますので、お腹の重たいときは控えめにして、野菜中心の温かいスープや蒸し物などの温性・軽性な食べ物をいただきます。
また、カパを増やす食品はスパイスととても相性がよいので、お肉やお魚・乳製品をとりたい時は、身体を温める作用のあるスパイスを一緒に取り入れるようにすると、カパのバランスが整うだけでなく、味も美味しくなり幸福感が増します。スパイスの多くは体を温める作用がありますが、手軽に使えるものとしては、胡椒・マスタード・シナモン・クローブ・生姜です。一番簡単なのは胡椒です。黒胡椒粒をペッパーミルに入れて、食卓に常備しておけば、手軽に挽きたてをいただけますね。シナモンは保温ポットに5㎝くらいに割って入れて置き、お茶代わりにいただきます。クローブは癖があるので、お肉料理などに合いますが、ホットワインやチャイのように、濃いめのドリンクを作るときにシナモンと一緒に煮立たせて使うのも美味しいですよ。
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